【1941(昭和16)年 海星50周年祝賀会】
※1941年8月大西洋憲章。12月太平洋戦争始まる。
今朝は対岸の稲佐山が山頂まで見えています。路面に残っている熱が空気をあたためて、湿度も手伝い蒸し暑さを感じます。今朝の気温は27℃。朝から夕立後の涼風を待ちわびたい天候です。
1学期終業式
現在三者面談と校内大会が続いていますが、明日はいよいよ第1学期終業式。また明後日土曜日は、高校第2回オープンスクールを開催いたします。24日(月曜)からは夏休みです。同時に夏期課外授業開始です。
今年は(前期)7月24日ー8月4日・(後期)8月17日ー25日。
第2学期始業式は、8月29日(火曜)です。
夏休み期間中、高校3年生・高校2年生は学習合宿および自学会、校外模擬試験など充実した夏を今年も過ごせそうです。
125周年記念式典に向けて
今年は海星学園創立125周年。
1892(明治25)年に生徒総数19名、教職員数4名で誕生したと伝えられている海星学校。2学期には記念式典が開催(11月1日・会場:ブリックホール)されますが、今年は新中央館が完成。新たな歴史が始まりました。今日の海星ブログは、今学期を振り返ると同時に、125周年を記念して海星の歴史を少しだけ振り返りご紹介いたします。
今年3月は新中央館竣工式という事も手伝い、私たちはとても新鮮な気持ちで新年度を迎えました。
新中央館から見える眺め。
時代とともに変化していますが、稲佐山と長崎港の青さは125年前から不変です。
記念事業の一環、6月末には通称『上グラウンド』に人工芝グラウンドが完成。
そしてソフトテニスコートも、オムニコートに生まれ変わりました。
11月に予定されている記念式典。海星学園は125年間で、明治、大正、昭和、平成を過ごしています。
この学び舎で多くの先輩方が学び、また教鞭を執ってきました。第2学期は式典で11月にそのクライマックスを迎えます。
125周年記念誌を多くの皆様からご協力いただき編纂している今学期。現在私たちが見慣れている風景に確かに写っている多くの諸先輩方。
記念誌を編纂していると、19世紀の終わりから続く海星の歴史を感じずにはいられません。
【1908(明治41)年・マリア会志願者の皆と】
※1908年・清朝に宣統帝溥儀が即位。オスマン帝国でミドハト憲法復活。
【1925(大正14)年・クートレ校長先生を囲んで・射撃部】
※1925年・ロカルノ条約。ドイツ共和国にヒンデンブルク大統領誕生。
【1928(昭和3)年・全校生徒と海星校舎】
【1928年(昭和3)年3月卒業生】
※前年1927年は世界大恐慌。また1928年は済南事件・奉天事件が起こる。
【1935(昭和10)年・2本の楠の樹の前で】
※1935年・ペルシアが国名をイランに変更。翌年に二二六事件。
上写真・撮影から82年経過しましたが、この2本の楠の樹は、幹も大きくなり現在もそのままです。
そして戦後。
【1945(昭和20)年頃・黒く塗られた海星修道院】
※校舎が真っ黒に塗られています。
「昭和19年ペンキ屋さんが来て、真っ黒ななべ墨みたいな、墨汁みたいな、何とも得体の知れぬ汁を布にたっぷりふくませ、それを長い竿の先端につけて、窓から身体をのり出し、まっ白な壁にペタペタたたきつけるのである。そうして美しかった白亜の校舎を見る影のないよごれてきたないものにしてしまった。
これに金四万円也の費用を要した。先生達の俸給は平均して月額百二十円程度の時代のことだから、これはまさに三百か月分に相当する。『迷彩』とは『迷惑』な思いつきだったのである。しかしこれをしなければ「非国民」だの「利敵行為」だのとののしられたのだ。戦時中とは、そんな時代だった。」ー『海星百年史』より
高度経済成長を経て、昭和30年代から昭和50年代へ。
【1958(昭和33)年 稲佐山公園・野外音楽堂で海星ブラスバンド演奏】
※平成の初めまで、遠足でのブラスバンド演奏は海星名物だった。
1958(昭和33)年は、旧中央館が完成した年。
4月・九州高校野球長崎県予選大会で優勝。7月・県下高体連ではバレーボール部と体操部が優勝。10月・文化祭は三菱会館で開催されました。下・写真は、まだ男子校時代。体操服は昭和の終わりまで、タンクトップ。
【1960-70年代(昭和40ー50)年頃・運動会行進練習】
現在の元号は『平成』。今年は男女共学になり12年目。
海星は、まだまだ一層飛躍を続け、今までの伝統を継承しながら新たな歴史を創造していきます。
時は流れ、現代。
私たちの胸にも踊る学園名『Kaisei』。
今夏を越え、秋を迎える時分に迎える記念式典。
土曜日開催・第2回オープンスクールでは、海星学園創立125年の歴史にも思いをはせていただきたく思います。そして一緒にこれからの海星を創造していきましょう。
※写真は『海星百年史』『海星100周年記念誌』、海星ブログ過去掲載分より。