私の春は


今日から2月。明日は124年ぶりの『2月2日が節分』の日です。

節分とは、節気の分かれ目。翌日2月3日が今年は『立春』になります。今日は雨の予報のためか、土曜日は-2℃まで下がった朝の気温でしたが、今朝は11℃。雨も「冷たい雨」から「あたたかい雨」にかわる春の陽気。

大寒も終わり、春目前。4月からの新しい場所を決める準備にまさに今取り組んでいる中学3年生、高校3年生。

私の春は

「小学生の時に子どもながらに、楽しくきちんとした職場で働きたいと思ったのは最初でした。そのように仕事に対して思い憧れたのは、確か本を読んだのがきっかけだったと思います。」

先週水曜、本校は長崎市民にはすっかりお馴染みの広報誌『広報長崎』の取材をいただきました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。その貴重な機会、驚いたのは訪問された市役所の方のお一人が、本校卒業生だったのです。

社会人として、そして市民の皆様の為に活躍するその姿を垣間見ることができ、在校生、そして私達教職員は大きな喜びに包まれながらの取材時間になりました。

 

中学生の皆さんに語りかける彼女は、第67回生。高校生当時、次の言葉を『海星・校友会誌』に残してくれているのを見つけました。

「私は中学生時の職場体験で長崎市役所の施設課に行き、小中学校の環境整備の仕事を体験しました。割れた窓ガラスの修理や耐震工事などでお世話になっていたことを知り、私たちの生活の細かなところまで支えている市役所の重要性に驚き、感謝しました。海星高校に入学し自分の進路を見つめた時に思い出したのは、この経験から来る思いでした。私は最終的なゴールを『公務員になる』と、決めました。」

「高校2年生の夏、担任の先生の勧めで進路指導室に行き進路の先生に相談して、秋から公務員専門学校の夜間部に通う事にしました。課外授業が終わった後、そして高校の勉強と両立しながら公務員試験の勉強をするのは大変でしたが、『公務員になって誰かのために尽くして喜ばれたい。』という夢は、私に力を与えてくれました。」

「公務員試験を受けて思った事は、警察官・消防士・海上保安官・自衛隊・県や市の職員・国家公務員などになりたいと考えている人は避けては通れないので早めに公務員試験専門の勉強を始めてほしいということです。公務員試験と高校の勉強は違いますが、高校で学んだことは無駄ではありませんでした。化学や地理は高校で努力した分、得点源となりました。」

「どんなにきつくても夢や目標は、私に力を与えてくれました。海星でしっかりした夢と目標をもてたことに、今はただ感謝しかありません。」

そして彼女は憧れだった職業に就き、再び母校に足を運んでくれたのです。

社会人になり使命感を持って笑顔で訪れてくれた卒業生。春には桜咲き誇る海星下グラウンドで最後はみんなで記念撮影をしました。

この素晴らしい歴史ある街「長崎」を、これからも益々発展させ日本全国に、世界に、そして市民の皆様と共有し、長崎を発信していきましょう。

 

※写真は取材時の様子。(写真撮影:前田希先生)