問いから広がる学び


81年目の「8月9日」を迎えて

今朝の気温は31℃。朝から雲の多い空が広がり、蒸し暑さを感じる長崎です。8月に入り、厳しい暑さが続く中、今日、8月9日(日曜)は長崎にとって特別な一日です。

 

1945年8月9日、午前11時02分。長崎のまちに原子爆弾が投下されました。

 

あれから81年。

 

本校では8月9日を登校日とし平和について考える時間を過ごします。

このあと、平和講演会を行います。生徒たちは講師の先生のお話に耳を傾け、それぞれの心で「平和」について考えます。そして、11時2分には全校で黙とうを捧げ、原爆で犠牲となられた方々を悼み、平和への思いを新たにします。

 

「平和」とは何だろう。
「伝える」とはどういうことだろう。
そして、今を生きる私たちに何ができるのだろう。

 

8月9日は、過去の出来事を振り返るだけの日ではありません。

長崎で学ぶ私たちが、過去から何を受け取り、今をどう生き、これからの社会をどのようにつくっていくのかを考える日でもあります。

そして、「考える」ということは、8月9日だけに行うものではありません。

 

 

1学期を振り返って

7月も終わり、気が付けば8月を迎えました。

 

本来であれば、学校ホームページでも日々の教育活動をタイムリーにお伝えしたかったのですが、慌ただしい毎日が続き、更新が大幅に遅くなってしまいました。ホームページの更新を楽しみにしてくださっていた皆様には、心よりお詫び申し上げます。

Instagramでは先に学校の様子を紹介しておりましたが、ホームページでは、一つ一つの活動を写真とともに、少し詳しく振り返っていきたいと思います。ご協力いただいた地域の皆様や関係事業所の皆様への感謝の気持ちも込めながら、順次ご紹介してまいります。

 

本日は、79回生(高校3年生)が3年間の探究学習の集大成として取り組んだ「探究成果発表会」の様子をご紹介します。

79回生 探究活動集大成 ~後輩へつなぐポスターセッション~

7月10日、79回生(高校3年生)による探究活動成果発表会を開催しました。会場では1・2年生を対象に、ポスターセッション形式でこれまでの研究成果を発表しました。

3年生は、高校2年生までに積み重ねてきた探究活動を新聞形式にまとめ、発表会に向けてプレゼンテーションを何度も見直し、練習を重ねて当日に臨みました。限られた時間の中で、「どのように伝えれば相手に分かりやすく届くのか」を意識した発表は、探究の成果だけでなく、プレゼンテーション能力の成長も感じられる内容でした。

今回の探究活動では、長崎が抱える地域課題や未来への可能性をテーマに、9つのカテゴリーを7つの班に分かれて研究を進めました。

産業分野では、商業捕鯨文化の継承やスマート水産業について考察し、観光分野では、多言語マップや外海地区の魅力、お土産開発など、長崎ならではの地域資源を見つめ直しました。

また、スタジアムシティや浜町を題材にした商業施設の活性化、野母崎のサンゴ礁や海洋ごみ問題など自然環境の保全、競技人口減少をテーマにしたスポーツ振興、空き家や平和学習など生活・歴史、公共交通や介護現場を扱った交通・福祉、看護や医療食を通して医療現場を考える研究、さらに長崎の未来像を描くスマートシティ構想まで、多彩なテーマについて探究が行われました。

どの班も文献調査だけではなく、実際に地域へ足を運び、多くの企業や自治体、医療・福祉施設、地域団体の皆様へ取材やアンケート調査を実施しました。現場で働く方々の思いや課題、そして未来への展望に触れた経験が、発表の説得力をさらに高めていました。

発表を聞いた1・2年生も熱心に質問を投げかけ、先輩たちは自身の経験をもとに丁寧に答える姿が見られました。3年間積み重ねてきた学びが、今度は後輩へ受け継がれていく──そんな本校らしい探究活動の「バトン」が感じられる時間となりました。

今回の探究活動にあたり、ご多用の中にもかかわらず取材や施設見学、アンケート等に快くご協力くださいました地域の皆様、企業・事業所・行政機関・医療福祉関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。皆様からいただいた学びや助言が、生徒たちの視野を広げ、探究をより深いものへと導いてくださいました。

本当にありがとうございました。

これからも本校では、地域とともに学び、地域から学ぶ探究活動を大切にしながら、生徒一人ひとりの学びを未来へとつないでまいります。

 

発表会を終えた現在も、3年生が作成した探究新聞は、1・2年生が毎日行き交う校舎の階段や教室前に掲示されています。

登下校や休み時間、何気なく目にした1枚の記事が、新しい発見や興味につながるかもしれません。自分がこれまで関心を持っていなかった分野であっても、「こんな視点があるのか」「こんな課題が長崎にはあるのか」と感じることが、次の探究への第一歩になります。

 

探究活動は、発表して終わるものではありません。先輩たちが積み重ねてきた学びは、校舎の中で後輩たちへと受け継がれ、新たな問いやアイデアを生み出すきっかけとなっています。

79回生から受け継がれた「探究のバトン」は、すでに80回生、81回生へ。次なる探究成果の発表に向けて、新たな挑戦が始まっています。

来年度、この場所にどのような新聞が並び、どのような長崎の未来が描かれるのか。その成長を、私たちも楽しみに見守っていきたいと思います。

 

※写真は7月10日に実施された探究活動発表会の様子。