家で野菜を作る人にとって憧れの、糖度が高いトマトの栽培方法を学べる講座がいま人気を集めています。
一般市民を対象に開かれ、今年度で7年目の開催となる長崎大学公開講座「地域の農業から学ぶ栽培技術~高糖度トマトとその作り方」です。
高校2年生の探究活動の取り組みでガイダンスを務めた木村先生自身が、新たな探究活動のテーマになりはしないかという目的でこの講座に参加を決めました。
以前、本ブログで紹介させていただいた「『さかのうえん』から考える探究学習 」でも、海星高校で行っている地域貢献活動の一つとして、生徒自身が中新町の土地活用、伝統野菜、植物の栽培についての学びを得ています。
地域の取り組みを知る一つの手段としての講座に参加した先生にお話を伺いました。
さっそく第1回「トマトの基礎知識と農家見学」・第2回「トマトの栽培方法」受講を終えた先生は、「高糖度トマト実験栽培」を行いました。
(5月上旬の様子)
(5月中旬の様子…支柱に支えられて少しずつ伸びてきました)
(厳しい環境で育てるために、水分は最小限に。)
(6月上旬です。あっという間に支柱の高さを越えました。)
(そして、一つ目のトマトの実がつきました)
約1ヶ月半ほどの期間「低水分栽培」を行い、水ストレスの中での光合成を行うことで「高糖度トマト」実験に取り組んできた先生ですが、講義や実習を交えて学ぶことができるので楽しいですと話します。
栽培する中で一番気を遣ったところは何ですか、と尋ねると「節水栽培により高糖度の果実を生産する栽培で起こる生理障害を予防することや、水やりの加減が(今でもよくわかっていないところがあるのですが、)難しいので、葉の状態を観察しながら行うことですね。自家受粉がうまくいっていないところは、花の部分を少し触って促してみたり・・・」と答えてくれました。
第3回最終講座は6月28日(水曜)「収穫!糖度を測ってみよう」の講座です。
栽培の結果報告をプレゼンすることが決まっている木村先生は、収穫されたトマトを実際に調理して食べることも楽しみの一つとか。
ちなみに「果物トマト」の評価指数は8~12度、小玉で硬いが極めて甘いと言われます。
「糖度はいかに?!」
※写真は、高糖度トマト実験栽培の様子。