QFTメソッドで「問い」を立てよう


「寒暖差にご注意を」と中継の記者の服装から、羽織るものにも工夫が必要な今週。特に夜の冷え込みに注意が必要なようです。最低気温は7℃というから、防寒具も鞄の中に忍ばせておいた方がよさそうですね。定期考査に向けて頑張っている皆さん、そして受験生の皆さんも、完全下校の18時(考査期間のため)頃の夜風は冷たいので、気づけば肩凝りから風邪をひくなんてことがないように、身体を温かくできるように備えておきましょう。

そして、今日はアースナイトデー(沖縄県石垣市と沖縄県竹富町が制定)。夜空の環境保全を考えるために制定された日、と言われています。ほんの少し星空を仰ぎ見れば、考え事でいっぱいの頭の中もすっきりしてくるかもしれません。星空効果で疲れた頭をリラックスさせてみる?といのはいかがでしょうか。

お知らせ

明日、11月25日(土曜)中学入試 奨学生入学試験 Ⅰ(総合学力試験)を実施します。

8:30 集合
 8:30 ~ 8:50 諸注意
 9:00 ~10:00 総合
10:15 ~11:00 作文
11:15 ~ 面接

 

 

QFTメソッドで「問い」を立てる練習を

さて、今回は先週17日(金曜)に高校1年生を対象に行われたSDGsの取り組みの紹介です。JTB長崎支店様・長崎新聞社様のご協力のもとに取り組んでいる探究学習。「インプット」の学年として位置づけている1年生が、「SDGs(持続可能な開発目標)」について考えを深める日でもあります。

        ※過去の海星ブログでも取り上げてきました→「世界の課題は『未来の自分』の課題

2100年未来の天気予報

ハテナソン

 

今年度は、法人認定ハテナソン・ファシリテーターとしてご活躍の及川秀昭様を講師としてお迎えし、ご講義いただいています。先生におかれましては、お忙しい中、お時間をいただき感謝申し上げます。

 

「探究そもそもワークシート」で「1.課題設定(決める)」→「2.情報収集(さがす)」→「3.整理分析(考える)」→「4.まとめ・表現(まとめる)」と、探究プロセスのアウトラインに沿って学びを深めてきた78回の1年生。

(㊤5枚写真は、4月~9月までの総合学習の時間の様子)

新聞記事を活用したワークショップでは、選んだ記事の見出しや、記事の中で課題だと思ったことを書き出していく作業を行い、社会課題を対象とした17のゴールのどれが当てはまるかを話し合ってきました。

さらに、ハテナソン共創ラボQFTメソッド「問いづくり」ワークシートを用いて、生徒は「質問の焦点・質問出し・分類・変換」の練習を行い、「質問の優先順位」として、大事さの「基準」もっと知りたい!ことを3つに絞り込み選んだ理由までを考えることに挑戦しました。

 

そして、迎えたこの日は、5W1Hを使って問いを立てていく、という作業へ。その中でも特に興味深かったのは、「掛け合わせを使って問いにする」というもの。及川様は、長崎名物「ちゃんぽん」を例に、「問いをつくるための考え方を考える」をレクチャーしていきます。

 

自分の中にためてきた知識を、言語化してアウトプットする活動へ繋げていくために、「問いの立て方」は重要です。世界的な問題、長崎県の問題。その解決にどのようなアプローチがなされているのか。探究に向き合う問題設定の視点。

 

「さあ、皆さんも隣の人と話し合って構わないので、どんどん『問い』を出していきましょう」と及川様。

QFT(Question/問い・Formulation/構築・Technique/技術)メソッドを用いて作った「問い」を使い、何をするかが重要だと、話は続きます。

つまり、様々な活動の下地として問いづくり(QFT)を使うとその活動が大きな効果を生み出すということです。特定のテーマについて、様々な分野の人々が集まって、グループなどでディスカッションを通じて、新たなアイデアを創り出すアイデアソンとの相性は抜群で、本質的な問いを立てるとこによって創造的なアイデアが生まれます。

講義の後半では、問いを立てる他の方法も紹介されました。1回目のグループワークから少しずつ言葉が飛び交うようになり、ワークシートへの記入も意欲的になっていく姿がみられました。

「言葉の定義を問う問い」・「信ぴょう性を問う問い」は、❝当たり前を疑ってみる❞、ということ。どの情報に触れても「本当のことはどこにあるんだろう」と考える姿勢は、(こうして話し合うといった)対話に必要なことです。

 

「発散思考」「収束思考」「メタ認知思考」の高次の思考力を一つのシンプルなプロセスで経験することができたQFTメソッドで、「問いを立てる」練習を、これからも続けていきます。

※写真は高校1年生の探究学習の様子。