生物部の未来を創る


今朝の気温は18℃。ちょうど今は暦の上では「小満」の時期で、気温が高くなり生命の輝きが自然に満ちるころを意味します。校舎内も夏服姿の生徒が目立つようになってきました。

本日5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」です。毎年この日に合わせ、世界共通のテーマに沿って生物多様性の保全や主流化に向けた普及啓発イベントが世界各地で開催されています。本年のテーマは「“Be part of the Plan ”(共に未来を)」です。

本校のインスタグラムのご紹介は、本校HP上でもさせていただいていますが、ちょうど今、〝高総体応援シリーズ〟という特集で、各部活動の部長のコメントや活動風景がご覧になれます。また、各部活動のInstagramもにぎやかです。文化部の週末の活動も気になり閲覧してみると、生物部のインスタグラムでは、可愛らしいBGMとともに生物部の活動の様子を見ることができました。

GW中は上五島合宿で様々な生物を採集する機会に恵まれた生物部の活動。先週末は水族館を訪れて館内の生物を見て回ったという話題。今日の日に因んで、生物部の放課後を取材しました。

 

5月18日(土曜)、春の特別企画展「Nature science campus(ネイチャー・サイエンス・キャンパス) in 長崎ペンギン水族館」において、高校生による口頭発表に参加した生物部。この活動をもって3年生は一区切りをつけることなります。

まず最初に「魚類におけるマイクロプラスチックのサイズと誤飲との関係の検証」というテーマで発表を終えた皆さんに、話を伺いました。

「卒業した先輩方から引き継いだ研究テーマでしたが、水族館を訪れたお客さんに向けて無事発表を終えることができてよかったです。また、他校の発表からも多くの刺激と学びを得ました。」と部長の福田くん。

今までの部活動を振り返り、何が一番自分の力になりましたかと尋ねると、

「フィールドワークを通して、観察力や分析力が鍛えられたことです」と諸谷くん。「生き物と触れる機会が日常生活にあるということ、これが一番自分の力になりました」と遠藤くん。

新入部員も入部して一か月が経ちました。後輩に引き継いでおきたいこととかありますかと尋ねると

「自分が大切にしているマインド、〝チャレンジ精神〟を持って部活動に励んでもらいたいです」と豊田さん。

 

先輩方の発表を聴いていた1年生にも話が聞けるとのことで部室まで案内してもらいました。

熱帯魚〝ディスカス〟を前に談笑する1年生の2人が入部したきっかけは、「今は獣医になりたいと考えています。生物部の活動で何かテーマを見つけて研究に没頭できる時間を持ちたいです」と平川くん。「生態系や環境問題に触れていく活動の一つとして部活動を楽しみたいです。」と岡部くん。

取材を受けている2人の周りに部員が集まってきました。

部長の福田くんが後輩に「蛇の標本づくり」の話をし始めました。

「まだ完成はしていないんですけど…」と苦笑い。顧問の美明先生も、「和気藹々と楽しんでやっています」とにっこり。

「後輩が引き継いでくれるでしょう」という福田くんは、骨格標本の話に触れていきます。

体の構造を知ることができることが、標本づくりの楽しみとか。

ううむ、奥が深いと思ってカメラを向けると、

「先輩、この後、どうすればいいですか」とすかさず1年生が質問。

 

日々先輩たちの背中を見つめ続け、これからもその活動を次世代に引き継ごうとする生物部の取り組みは、今までHPで紹介してきましたが、今年の生物部も、ワクワク感でいっぱいの雰囲気が活動から感じられました。先輩のようになりたくて踏み出した一歩、一歩が生物部の未来を創っていくことでしょう。

今後の生物部の取り組みに注目です。

 

※写真は、長崎水族館での発表と生物部の活動の様子。

 

海星高校の発表は終わりましたが、来月の6月2日(日曜)まで春の特別企画展「Nature science campus(ネイチャー・サイエンス・キャンパス) in 長崎ペンギン水族館」が開催されています。是非、水族館へ足を運び展示をご覧ください。